不織布マスクの特徴

不織布マスクとは、化学繊維を用いた使い捨てマスクのことをいいます。大きな特徴の一つは、不織布という名のとおり「織っていない布状のもの」を使っている点です。

布状の製品は、編んだり織ったりすることで形成されるのが一般的ですが、不織布マスクは、繊維を一定方向あるいはランダムに重ね合わせ、接着樹脂で結合させたり、機械で絡ませたりして制作します。

また、流通している不織布マスクの多くは、多層構造であるのが特徴です。表側と内側の不織布に加えて、中間層にはフィルターの役目を果たす不織布が挟み込まれているため、マスクとしての効果をより高められます。

さらに、マスク上部には、ノーズフィットと呼ばれるワイヤーが埋め込まれているため、顔にフィットさせるための細かな調整が可能です。

不織布マスクのメリット

不織布マスクのメリットとしては、主に以下4つの項目が挙げられます。

• 捕集効果が期待できる
• 飛沫の拡散を防げる
• 使い捨てのため衛生的
• 携帯性に優れている

まず、不織布マスクの大きなメリットともいえるのが、空気中の飛沫の捕集効果を期待できる点です。呼気を吸入する際、布マスクやウレタンマスクに比べて、不織布マスクを装着した方が、捕集効率が高いとされています。

また、くしゃみや咳をした場合も、マスクを着用していれば周囲への飛沫拡散を防げる点も重要なポイントです。ノーズフィットを顔にしっかりと密着させることで、飛沫の捕集、ならびに飛沫の拡散防止の効果をより高められます。

さらに、使い捨てのため衛生的に使えるうえ、携帯性に優れている点もメリットです。このように、不織布マスクは使い勝手のよい製品として多くのメリットがあります。

不織布マスクのデメリット

豊富なメリットがある一方、不織布マスクには以下のようなデメリットもあります。

• 再利用できない
• 一定のコストがかかる

先述したように不織布マスクは使い捨てが前提であるため、再利用できません。それに対し、布マスクは再利用が可能という特徴を持っています。ただし、何度も洗うことで布が劣化するため、マスク本来の効果が落ちる可能性がある点には注意が必要です。その点、不織布マスクであれば毎回新しいものを利用するため、本来の効果を維持することができます。

再利用できないことから一定のコストがかかる点も、不織布マスクのデメリットです。しかし、不織布マスクの価格帯は様々なため、ニーズに見合った製品を選ぶことでコストを抑えることも可能です。

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